いいぞ!錦之助
「宮本武蔵」は吉川英治の原作を読むに限る。のであるが、映画ならばこの作品に限る。のであるが、公開当時の批評家の評は驚く程低かった。「般若坂の決斗」はキネ旬ベスト・テン34位、「一乗寺の決斗」は同じく26位、「巌流島の決斗」が同じく11位という具合に。皮肉なことに内田吐夢が東宝でまで作った番外篇「真剣勝負」(未完の遺作)が漸くベストテン入りの6位であった。娯楽時代劇濫造の東映は批評家には分が悪かったのかもしれないが、主演の錦之助の確実な成長を物語ってもいる。「真剣勝負」を是非観たいものだが未だに機会がない。テレビでは1984?85のNHK「宮本武蔵」(役所広司主演)が丁寧な作品だったが、2003の大河「武蔵」はいやはや呆れた怪作で、原作を読んだ者なら泣きたくなるほど。本作に戻ると、その著書によれば、”日本一の斬られ役”福本清三の20歳の勇姿(?)が見える筈ですが…。
最高の武蔵!
今までいろいろな武蔵の映画・ドラマを見てきましたが、これ以上の武蔵に出会ったことはありません。もう40年以上前の映画ですがまったく色あせておらず、将来これ以上のものは出来ないでしょう。まずなんといっても俳優さんたち一人一人の演技が素晴らしいです。特に主演の中村錦之助の演技は神がかったものがあります。健さんの小次郎にはいろいろと辛口な意見がありますが、私は大好きです。確かに原作とはイメージが違いますが、立ち姿が綺麗だし、精悍でハンサム、何より錦之助武蔵とぴったりマッチしてます。最後の巌流島の決闘のシーンは映画史に残る名シーンです。その他の俳優さん達も役に本当にぴったりで感動します。そして脚本は原作に忠実に、かつコンパクトに収まっていて見やすいですし、音楽もいいです。
簡単に言えばすべてが最高、究極の武蔵なんです。全5部作で見応えはたっぷりあるので、時代劇ファンの方はもちろん、そうでない人にもぜひ見て欲しい作品です。
見る時はいつも青春
原作を素直に簡潔に映画化した名作である。
第一作は暴れ者の武蔵が白鷺城にこもって修行を始めるところで
終わる。第二作の冒頭で城主や沢庵和尚に祝福されながら敢えて
剣の道を決意する武蔵。剣の道を歩み始めるに「人生二十一遅く
はない」。すがすがしい表情の武蔵。このシーンを見るたびに志を
新たにさせられる。この後、彼を慕う女性お通を振り切って武蔵は
旅立つ。画面変わって武蔵のライバル・吉岡一門の党首は都で酒色
に溺れている。この硬→軟→硬→軟のドラマ展開のリズムが武蔵の
ストイックな姿をクローズアップする。
最終作、巌流島に向かう小舟の上の武蔵の姿に今でも涙して拍手
する。これ以前以後の宮本武蔵はどれもパロディに見える。
超えられることのない「宮本武蔵」
私はまだ10代ですが、宮本武蔵が好きでいろいろな作品を見て比べました。 そして、比べた中で一番と感じたのが、この武蔵でした。 まず、武蔵役の錦之助さんは、風格、魅力、演技力 どれをとっても超一流です。 小次郎役の高倉健さんは、ワイルドな感じでまたいいです。 そして、ほかの武蔵の作品はテレビ放送のが多く、錦之助さんのは映画の5部作(5年間)でとてもつくりが濃くなっています。 特に一乗寺下がり松の決闘は、凄まじいです。 不満点では、最後の風景の1部分が悪かったのが少し残念でした・・・。 しかし、宮本武蔵好きなら、一度は見ないと損というぐらいお勧めです。
恐らく超えられることのない「宮本武蔵」
私はまだ10代ですが、宮本武蔵が好きでいろいろなものを見て比べました。 そして、その中で一番いいと思ったのが錦之助さん主演のこの宮本武蔵です。 まず、武蔵役としては、風格、魅力、演技力 どれをとってもずば抜けていると思いました。 佐々木小次郎役の高倉健さんもワイルドな感じでいけています。 この武蔵のほかの作品と違うところは、映画とテレビ放送という違いです。 背景などがぜんぜん違う感じ。 それで錦之助さん自身も5作品を通して映画とともに成長していくのがわかります。 ただ少し残念なのが最後の部分だけ背景が悪いところがあったところです。 しかし、これ以上の武蔵はありえません。 原作は読んでいないんですが・・・・・・
東映ビデオ
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