端正な解説
初心者にはもちろん、既に歌舞伎鑑賞に慣れた人にとっても「へぇ〜」な知識が詰まっています。が、おそらく本書を他の歌舞伎ハウツー本と決定的に分けるのは、概論ともいうべき序章です。用語や芝居のあらすじは調べれば意外と簡単にわかる。でも歌舞伎を歌舞伎たらしめる要素は何なのか?という点に(著者個人の見解で)迫っている点が、読み手に対して強い説得力を持つのでしょう。 いい本です。白黒ながら参考に使われている写真も良いのでお勧めです。
レベルの高い入門書
若手のかっこいい歌舞伎俳優に憧れて見に行くという人で、活字離れの久しい人には(私のこと!?)にはちょっと難しいかもしれません。 それでも、この本を読むことで伝統芸能の奥深さを少し垣間見た気がして実際に見に行ったときには、以前よりずっと楽しむことができました。 ジュニア向けとはいえ、普通の新書並(否、それ以上)の内容です。
ルビつき、懇切で濃い内容
本書は歌舞伎の入門書であり、位置づけ・歴史・表現・主要作品の解説という盛りだくさんの内容を233ページに納めている。文章は平易だが密度は濃い。「岩波ジュニア新書」の中の一冊であるが、中高年・シニアにとっても十分読みごたえがある。要所要所に写真を入れてある。 歌舞伎を何回か見て「隈取」(くまどり)という化粧はどういうものか、歌舞伎の三色の幕(萌黄色・柿色・黒色)はどう呼ぶのだろうかと、いろいろ疑問が出てきたところで読むと丁度良いだろう。歌舞伎には独自の用語が多いがルビが丹念にふってあるので読みやすい。索引があると、もっと良いと思った。
歌舞伎入門の最良書!
表紙の中村歌右衛門の在りし日の姿からもわかるように、この本は よくあるような、昔風の、堅く、古い文体の解説本ではなく、中学生 から、いや小学生でも理解できるように平易な言葉で書かれた歌舞伎の 入門書である。歌舞伎って何だろう?とっくにおわった舞台芸術なのか な?いやいや、歌舞伎はますます面白くなってます。一体どのへんが 面白くなっているの?それを知るためにこの本があります。 歌舞伎を見に行く前に、是非一度読んでください。歌舞伎の魅力が わかります。
岩波書店
マンガ歌舞伎入門 (講談社+α文庫) 歌舞伎手帖 歌舞伎ハンドブック―歌舞伎の全てがわかる小事典 歌舞伎お作法 (ぴあ伝統芸能入門シリーズ) 歌舞伎を楽しむ本 (人生を10倍楽しむ!カルチャー図解)
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